「センターステージ2」(日本劇場未公開)というDVDを手に入れたので見てみました。前作「センターステージ」の続編ですが、主役は変わっています。前作は、バレエアカデミーに入学した主人公の成長物語で、バレエがメインなのですが、今作はバレエアカデミーに入学できなかった生徒の成功物語で、ストリートダンサーがバレエで認められて成功するという内容です。

 両作品ともにピーターギャラガーとABT(アメリカンバレエシアター)のメインダンサーのイーサンスティーフェルがメインキャストです。

 前作センターステージも好きな映画でしたが、センターステージ2もなかなか楽しめました。ストーリーは、デトロイトでストリートダンスを踊ってる女の子が、実はバレエが好きでNYのバレエアカデミーのオーディションを受けるけど落ちちゃって、クラブでストリートダンス踊って、そこで知り合った男の子(彼はオーディションで受かった)と恋仲になってもう一度オーディション受ける気持ちになるけど、お決まりの男女のいさかいがあって、受けなくなっちゃう。でも、別のバレエ公演の公開オーディションを受けて、成功するって言うものです。設定が、バレエ好きだけど習えないので、DVDで練習してたっていうかなり無理のある(いくらなんでもバレエDVDでみて踊れるようにはならんやろ)話なんですが、その情熱と才能が認められるってことです。

 お話としても、出てくるダンスのクオリティも、あまり良い評価はされてないようです。ストリートダンスで言えば、ステップアップシリーズの方がダンスのクオリティは高いですし、バレエをほんとに好きな人から見れば、やっぱりバレエも含めたいろんなダンスやってますっていう役者のバレエはイマイチかもしれません。(本作ではダンサーが役者やってるわけですが)やっぱりイーサンスティーフェルが劇中で見せるソロは、他の出演者たちとはレベルが違うしね。

 でも、僕はこの映画好きです。ステップアップシリーズは、クオリティも高いしエネルギッシュでカッコ良くて僕も好きなんだけど、バレエってやはり美しいんですよ。エネルギッシュなダンスはカッコいいし好きだけど、やっぱりそればっかりだとちょっと疲れちゃう。バレエの美しさと優雅さが入っていてくれると落ち着くんですね。後は、主役のケイト役を演じてるレイチェルブルックスミスっていう女優さんが目茶目茶可愛い!

 で、この映画が気に入ったところは、バレエvsストリートダンスではなく、バレエもストリートダンスも好き!ただ踊るのが好き!体を使って表現するのが好き!って言うのが全体に出ているんです。他のバレエとストリートダンスを題材にしてる映画は、バレエダンサーが、ストリートダンスを習う的な物でストリートかバレエかって感じのものが多いんだけど、今作の主役二人ともちゃんと両方踊れる人で、映画のストーリーでも、バレエもストリートも関係なく踊りは踊りだよ、って主張してるところがとてもすきなんですね。アメリカンダンスアイドル(原題so you think you can dance)をそのまま地で映画にしてる感じです。(因みに、ステップアップ3と4は同番組の審査員でもあるアダムシャンクマンがプロデュースしているので、番組に出てきた出演者たちが多数出ているのも見所です)

 アマゾンで結構安く出ているので、良ければ皆さん見てみてくださいね。