ヒップホップなどのストリートダンス映画や、バレエ映画は沢山有るけど、サルサのダンスメインの映画って少ないですね。タンゴやフラメンコも多くは無いけど、サルサが一番少ないかも。ってことで、今まで見た映画をちょっとあげて見ます。

「サルサ情熱の二人」
  マイアミの若いサルサカップルが、コンテスト優勝を狙うも、男の子の方が上手いので他の女性ダンサーが横取りしようとするが、結局元に戻ってハッピーエンドになるお話。

「ダンシングハバナ」
  革命前夜のキューバで、アメリカの金持ち女の子がキューバ人に恋をするお話。

「ダンスウィズミー」
  バネッサウィリアムズ主演で話題になった映画。チャンピオンに帰り咲きたいトップダンサーとキューバからやってきた若者の恋物語。

「サルサ」
 クラシックのピアニストが、ラテンを弾きたくてキューバに渡り、恋に落ちた女の子をゲットする為にダンスティーチャーと偽ってコンテスト優勝を狙う話。

番外編
「kyoko]
  高岡さき主演の、村上龍が監督した話題作。

 「サルサ情熱の二人」は廃盤で見ることは難しいでしょうけど、後の4作品はDVDになってます。ってあげてみたけど、よく考えるとダンスメインの映画ではないですね。

 ヒップホップやバレエの映画は、役者がほとんどそのダンス経験者なことが多くてダンスシーンもふんだんに出てくるんですが、サルサの映画って主役の人たちがサルサダンサーではないんですね。だから、やっぱり迫力に欠けるし、「情熱的」なんていうお決まりの形容詞で片付けられて、カッコよさやほんとのサルサダンスのよさが伝わりにくいってのが難点です。

 サルサってやっぱり伝えるのがかなり難しいダンスなんでしょうね。実際アメリカンダンスアイドルでも、振り付けでサルサが何回か出てきてるけど、誰一人としていい評価をもらえたダンサーはいません。踊りとして基礎的なテクニックは必要だけど、コネクションとグルーブこそが命の踊りといっても良いかもしれませんね。

 「サルサ情熱の二人」を除いては、4作品ともキューバ関係です。サルサって言うと、キューバや南米って思ってる人がまだまだ沢山いるけど、キューバ人やプエルトリコ人がNYに渡って故郷の音楽をジャズやロックと融合して出来上がったのがサルサですので、サルサはNY生まれなんですね。世界にいろんなスタイルが有るけど、僕はNYサルサが一番カッコいいと思ってるんですね。NYが舞台の映画なんて山ほどあるのに、サルサメインのNYが舞台の映画なんて無いんですよ。誰か作ってくれないかなぁ。